
最近、バイクや車にGoProを取り付けて「ドラレコ代わり」に使う人が増えています。アクションカメラならではの広角で高画質な映像は、事故の記録だけでなく、ツーリングの思い出も同時に残せるのが魅力です。
しかし、GoProを長時間連続で録画する「ドラレコ運用」では、microSDカード選びが非常に重要になります。間違ったカードを選ぶと、録画中にエラーが起きたり、データが破損したりするリスクがあるからです。
GoProをドラレコに使うときの注意点
GoProをドラレコとして使う場合、通常の動画撮影とは異なる注意点があります。
1. 録画負荷の大きさ
GoProの通常撮影は数分から数十分の短時間ですが、ドラレコ運用では常に電源をオンにして長時間録画を続けます。高画質(4Kや2.7K)で録画する場合、たった1時間で数GBものデータが生成されます。
この大量のデータを安定して記録するには、書き込み速度の速さが不可欠です。書き込み速度が遅いカードだと、GoProの映像処理に追いつけず、録画が途中で止まったり、ファイルが破損したりする原因になります。
2. データの「書き換え」の繰り返し
ドラレコは、microSDカードの容量が満タンになると、古いデータから上書きしていくループ録画を行います。このデータの「書き換え」はカードに大きな負荷をかけます。
通常のmicroSDカードは、頻繁な書き換えを想定して作られていないため、ドラレコとして使うとすぐに寿命を迎えてしまうことがあります。
microSDカードを選ぶときの3つのポイント
GoProをドラレコとして安心して使うためには、以下の3つのポイントを意識してmicroSDカードを選びましょう。
1. 書き込み速度と表記の意味
GoProで安定した録画を行うには、以下の表記があるカードを選びましょう。
- V30(Video Speed Class 30)
- U3(UHS Speed Class 3)
- UHS-I(Ultra High Speed Phase I)
これらの表記は、カードが一定の書き込み速度を保証していることを示しています。例えば、「V30」は最低でも30MB/秒の書き込み速度を保証します。この速度をクリアしないと、高画質なGoProの映像をスムーズに記録できません。
2. 「高耐久(High Endurance)」モデルを選ぶ
ドラレコや監視カメラなど、常にデータを上書きする用途には**高耐久(High Endurance)**タイプのmicroSDカードが必須です。
高耐久モデルは、通常のカードに比べて何倍も長く使えるように設計されています。SanDiskやSamsungなど、信頼できるメーカーの「Endurance」シリーズは、この用途に最適です。
- 通常のカード:短期間で寿命が尽きる可能性が高い
- 高耐久モデル:長期間、安定してデータの書き換えが可能
3. 信頼できるメーカーを選ぶ
安価な無名メーカーのカードは、性能が不安定だったり、そもそも表記された速度が出ない偽造品だったりするケースが少なくありません。
GoProの貴重な映像データを守るためにも、以下の実績あるメーカーを選びましょう。
- SanDisk (Western Digital傘下)
- Samsung
- Kingston
GoProドラレコにおすすめのmicroSDカード
上で紹介したポイントを踏まえて、GoProのドラレコ運用に特におすすめのmicroSDカードを3つ紹介します。
メーカー | シリーズ | おすすめポイント |
SanDisk | High Endurance | ドラレコ専用に設計された高耐久モデル。GoPro公式サイトでも推奨されており、安心して使えます。 |
Samsung | PRO Endurance | 高耐久モデルの定番。特に発熱に強く、過酷な環境での長時間録画でも安定性が高いのが特徴です。 |
Kingston | High Endurance | 比較的安価で手に入りやすく、コストパフォーマンスに優れています。ドラレコ用途として十分な耐久性を持っています。 |
容量別のおすすめと使い方
GoProのドラレコ運用に最適な容量は、使い方によって異なります。以下を目安に選んでみましょう。
容量 | おすすめの使い方 | 備考 |
64GB | 短時間の通勤・通学、日帰りツーリング向け | フルHD録画で約6〜7時間記録可能 |
128GB | 1日のツーリングや旅行、日常使いに最適 | フルHD録画で約12〜14時間記録可能。SanDisk High Endurance 128GBが人気です。 |
256GB以上 | 長距離ツーリング、複数日の旅行、駐車監視までカバー | フルHD録画で約25時間以上記録可能。Samsung PRO Endurance 256GBが長時間用途に最適です。 |
企業名(ブランド) | 主な製品シリーズ | 特徴・活用方法 |
---|---|---|
SanDisk(米国・Western Digital傘下) | High Endurance / Extreme | ・ドラレコ専用の高耐久モデルあり・GoPro公式でも推奨・128GBモデルは日常ツーリング向けに最適 |
Samsung(韓国・半導体メーカー) | PRO Endurance / EVO Plus | ・高耐久性で発熱に強い・長時間録画や駐車監視に最適・256GBモデルは長距離ツーリングや旅行に強み |
Kingston(米国・メモリメーカー) | High Endurance | ・価格が比較的安い・コスパ重視でドラレコに十分対応・初めて導入する人にもおすすめ |
まとめ
GoProをドラレコとして運用するなら、SanDisk、Samsung、Kingstonといった信頼できるメーカーの高耐久microSDカードが必須です。
選ぶ際のポイントは「容量・速度・耐久性」の3つ。特に、「確実に録画したい」「データが壊れるリスクを避けたい」という方は、SanDisk High EnduranceかSamsung PRO Enduranceのどちらかを選べば間違いありません。
GoProでドラレコ運用を始めて、安心・安全なバイクライフを楽しみましょう。
コメント